富士通と川崎重工業航空宇宙カンパニー(以下、川崎重工)は、航空機における設計・部品データを管理する「次世代設計部品表統合システム」を構築し、本稼働させたと発表した。
川崎重工業航空宇宙カンパニー「次世代設計部品表統合システム」システムイメージ図 |
川崎重工は、従来複数のシステムで管理していた設計・部品データを、富士通のPDMソリューション「PLEMIA(プレミア)」をベースに構築した新システム「次世代設計部品表統合システム」に統合・一本化。本システムにより、川崎重工は、設計・部品データ管理における操作性が飛躍的に改善したことで、設計者の作業効率が向上、また、システム運用・保守費用の削減が可能となった。
また、航空機業界特有の部品管理方式である「構造有効期限方式」および「REV有効期限方式」に対応させるため、約150機能を追加開発し、全ての航空機を1号機単位で部品構成を管理する。さらに、共同で設計を進める部品メーカーやパートナーとの部品情報の共有を安全かつスムーズに行える仕組みも構築したことにより、製造に関わる情報の配付コストの削減を実現した。
なお、本システムの、要件定義・設計・開発・導入全般は、富士通システムズ・ウエストが、「PLEMIA」の重工(航空機)モジュール開発は、富士通システムズ・イ-ストが担当した。