明治は8月22日、効率的な筋肉づくりを目的として食品を摂取する場合、乳タンパク質強化乳飲料の運動後の摂取が効果的であることを動物実験により明らかにしたと発表した。
同成果の詳細は8月28~30日に立命館大学にて開催される「日本体育学会第64回大会」で発表される予定。
効果的な筋肉づくりを行う場合、運動後のタンパク質摂取が効果的であることは良く知られているが、今回の研究では、そうした運動後に摂取される乳タンパク質の摂取量が異なる場合、どのような影響を骨格筋合成速度と骨格筋分解に与えるのかについての検討を目的とした取り組みが行われた。
具体的には、ラットに水泳運動を負荷し、直後に乳タンパク質摂取量が異なるように乳タンパク質溶液を投与。その後、試験溶液投与1時間後に上肢三頭筋を摘出し、骨格筋合成速度を測定したほか、血中の3-メチルヒスチジン濃度の測定から、骨格筋分解に対する評価を実施した。
その結果、乳タンパク質の摂取量を増やすほど骨格筋合成速度が増大し、また血中3-メチルヒスチジン濃度が低下(=骨格筋分解を抑制)することが判明。運動後に摂取する乳タンパク質の摂取量を増やすことで、骨格筋合成が促進され、骨格筋分解を抑制できることが示されたこととなった。
なお、今回の成果について同社では、牛乳の主成分である乳タンパク質について、その摂取量に注目し、筋肉への作用を詳細に検討を行うという研究は、これまで報告例がないため、貴重な成果になると考えられるとコメントしている。