日本IBMは、クラウド・サービス「IBM SmarterCloud」の拡充を図るため、アプリケーションの開発環境とアプリケーション・ライフサイクル全体の管理機能を統合し提供するPaaS(Platform as a Service)の「IBM SmarterCloud Application Services(以下、IBM SCAS)」の機能を強化し、今回新たに、Webサービスやモバイルサービスの開発に使われている開発言語であるPHPの開発環境を8月22日より提供すると発表した。

IBM SCASは、クラウド・アプリケーションの開発環境とアプリケーション・ライフサイクル全体の管理機能を統合して管理。IBMが推進するパターン・ベースド・テクノロジーを実装し、アプリケーションの開発、構成、統合、保守などに必要な情報をあらかじめ定義したパターンや仮想イメージを活用することにより、開発期間の短縮やライフサイクル管理の効率化、運用のセミオートメーション化を実現する。

IBM SmarterCloud Application Services」IBMのパターン・ベース・テクノロジー

今回、IBM SCASに、ZendのPHP Serverを利用できる機能を追加し、「Zend Server V6 Apprication Pattern for PHP」という仮想アプリケーション・パターンとして提供。これにより、あらかじめ構成されたPHP開発および実行環境を準備でき、Webサービスやモバイルサービスの開発を行うアプリケーション開発者は、開発期間の短縮やライフサイクル管理が効率化し、アプリケーション開発の業務に注力できるようになる。

本サービスは、IBMの企業向けクラウド・プラットフォーム「IBM SmarterCloud Enterprise(SCE)」上で稼働するPaaSとして提供され、SCEを契約するユーザーであれば、追加の契約をすることなくすぐに利用を開始できる。

価格はサービスや機能、使用する仮想パターンごとに、ユーザー数や使用時間にもとづいて設定されており、月額または時間ごとの従量課金制から利用料金を選択できる。