FacebookのWebサイトに存在する脆弱性を見つけたことから、Facebookに対して報告を行ったセキュリティ研究者のKhalil Shreateh氏。しかし、同社が報告を無視したため、Shreateh氏はFacebook創業者 兼 CEO マーク・ザッカーバーグ氏のFacebookウォールに脆弱性を使用して直接投稿を行い、脆弱性があることを訴えた。
この脆弱性は、Facebook上で友達以外のユーザーがFacebookウォール(近況などが表示されるページ)に誰でも投稿できるようにするもので、Shreateh氏が投稿を行った後、Facebookはこの不具合を修正した。
同社では、サイトの脆弱性を報告した者に対して最低500米ドル以上の報奨金を支払うプログラムを用意しているが、Shreateh氏がザッカーバーグ氏のウォールを実際に攻撃した行為が悪質と判断し、報奨金を支払わなかった。そればかりか、Shreateh氏のFacebookアカウントの凍結を行った。
これに対して、米セキュリティ会社「beyondtrust」でCTO(Chief Technology Officer)を務めるMarc Maiffret氏が、報奨金の代わりとなる寄付金をクラウドファウンディングサイト「gofundme」で募集した。
当初の目標は1万米ドル(約97万円)であったが、8月22日午前の時点(日本時間)で目標を超える1万1766米ドル(約115万円)の寄付金が集まっている。
Maiffret氏は、寄付金を募集するにあたって「独立した研究者の重要性に気付いてもらうため、このような活動を行おうと思った。世界中のセキュリティ研究者がより頑張ることができる環境を作るためにも、寄付をすることで彼らにメッセージを送りましょう」とコメントしている。