米Facebookの共同創業者兼CEOのMark Zuckerberg氏は8月21日、Internet.orgの設立を発表した。途上国の人々によるインターネットへのアクセスを普及するための取り組みとなり、スウェーデンEricssonや韓国Samsungなど7社が賛同している。
今日インターネットにアクセスしているのは約27億人と言われている。これは世界の人口の約3分の1で、主に成長国のユーザーが中心だ。残り3分の2は、価格やネットワークなどが原因でインターネットにアクセスできない状態にあるという。
Internet.orgはこの問題の解決を目指すコミュニティ。Zuckerberg氏は「途上国がナレッジ経済に接続、参加する障害は大きい」としており、Internet.orgを通じてパートナー企業とこの問題に取り組むという。
具体的には料金、効率化、ビジネスモデルの3分野からアプローチし、取り組み事項としては「モバイルデータのコストを下げる」「アクセス向上やデータ圧縮のための技術開発を行う」「インターネットアクセスの新しい手段提供を奨励する仕組みを開発する」などを掲げている。
提携企業として発表されているのは、Facebookのほか通信機器ベンダーのEricsson、ファブレスのデジタルマルチメディア技術の台湾MediaTek、ブラウザのノルウェイOpera Software、Samsung、フィンランドNokia、米Qualcomm。