セールスフォース・ドットコムは8月20日、金融機関を対象とした新たなパートナープログラムを開始することを発表した。このプログラムでは、金融機関がクラウドサービスを利用するに当たって必要なガイドラインの策定から、各社のセキュリティ方針に沿った最適なシステム設計・開発、運用までをサポートする。
また、金融機関がクラウド、ソーシャル、モバイルを活用することで、常に顧客の声に耳を傾け、顧客ニーズに迅速かつ的確に対応できる「カスタマーカンパニー」へと変革することを支援するという。
具体的なプログラムの内容としては以下を予定している。
・金融機関におけるクラウドサービス利用に関しての社内指針、ガイドライン等の作成支援
・金融機関のセキュリティ方針に応じた最適なハイブリッドシステムモデル(既存システムとSalesforceの組み合わせおよび連携)の設計・開発支援
・パートナー各社の自社ソリューションとSalesforceを組み合わせた新しいサービスの提供
・金融機関におけるセキュリティ関連の要望の取りまとめ、その問題解決の提案
同社では、金融機関がさまざまな形でクラウドサービスの活用を進めることで、ソーシャル上でやり取りされる顧客の情報と販売履歴を組み合わせて新たな金融サービスを提案したり、トラフィックが一時的に増加する取引の際には処理能力の上限を一時的に引き上げたりするなど、柔軟に変化に対応することが可能になり、効率化など様々な効果を得ることが可能となるとしている。
8月20日時点では、アクセンチュア、アピリオ、NTTコミュニケーションズ、NTTソフトウェア、NTTデータ、日本オプロ、キヤノンマーケティングジャパン、コムチュア、サンブリッジ、チームスピリット、テラスカイ、ビーエスピー、富士ソフト、プライスウォーターハウスクーパース、みずほ情報総研の15のパートナーが参加を表明している。