仕事で好印象を与え、友人を味方につけることは、思っているほど難しいことではない。そのコツを習得しておけば、営業や取引先はもちろん、チームのメンバーとしても、プロジェクトを率いるリーダーとしても、きっと物事を有利に進めることができるだろう。
Open Forumが「好印象を長持ちさせるための6つの方法(原題 : 6 Ways to Make a Lasting Impression)」を掲載している。
記事は、Dale Carnegie氏のベストセラー「How to Win Friends and Influence People (邦題「人を動かす」)」の改訂版で2012年末に出版された「How to Win Friends and Influence People in the Digital Age」(Dale Carnegie & Associates著)の人に好かれる6原則をベースにしたものだ。
Carnegie氏による本が出版されたのは70年以上も前だが、ビジネスなど取り巻く環境は変わっても人間の本質はそれほど変わっていない。すでに読んだという方も、再度復習されてはいかがだろう?
1.相手が関心を持っていることに関心を示す
忙しい時代、他人に関心を持つゆとりなどないと言うことなかれ。大切な顧客や取引先、部下、チームメンバーに対して、関心を示そう。相手はあなたの働きかけに必ず気がつき、喜んでくれるだろう。
2.笑顔を忘れずに
仕事中にトイレに行って自分の顔をみてびっくりした、なんてことはないだろうか? 時間に追われ、仕事に追われ……の毎日でも、笑顔はすぐに、そして簡単に実行できる方法だ。
怒っている顔をした人を、周囲が快く思うことはない。笑顔は雰囲気を和らげ、明るくする力がある。それに、笑顔で過ごそうという努力は、あなた自身の精神にも良い影響を与えてくれるはずだ。
3.人の名前を覚える
「デジタル時代、名前は企業のロゴと同じ」だという。ソーシャルネットワークを通して「個人」ブランドが重要になっており、単にその人が誰なのかではなく、どんな専門分野や好みを持つのかまでを含むようになっている。自分自身も、名前の周りにブランドを構築しておくべきだ。
4.相手の話に耳を傾ける
関心を示すために効果的なのは聞くことだろう。話していることは何か、言わなかったことは何か、何を意味しているのかを考えながら、人の話を聞こう。
ただし、相手の話を中断させるのはNG。相手が発した言葉の中から、重要なものをあなたの口から繰り返し、反応をみて感情を汲み取ろう。
5.相手にとって重要なことを話題にする
相手に良い印象を持ってもらうには、相手にとって重要なことや抱えている問題を理解することだ。これまでの4つのステップで相手の話を充分に聞いた後なら、きっと相手にとって重要なこと、話題になるとうれしいことが分かってきたはず。それについての対話を進めよう。
6.相手の感情を良くして別れる
相手との会話を終えるとき、始まりよりも相手がよい気持ちになっている――話を聞いてもらってすっきりした、重要なことについて話ができた、疑問が解決した、不安が和らいだ――これが最も重要なことだという。これまでのステップを踏んでいけば、きっと相手はそう感じているはずだ。