FreeBSD - The Power To Serve

ブリリアントサービスは2月26日、コンシューマ向けのヘッドマウントディスプレイ対応のオペレーティングシステム「Viking OS」を発表した。FreeBSD Newsの記事「FreeBSD Powering Open-Source Wearable Computing: Viking OS」はViking OSについて、BSDライセンスであること、複数のBSD派生物の中でもFreeBSDを選択するのが適切だと判断されたこと、FreeBSD 10-CURRENTをベースに開発していることなどを伝えた。

FreeBSD Newsを運用しているGerard van Essen氏は、ブリリアントサービスのJohannes Lundberg氏にコンタクトをとったとし、その内容を伝えている。まずBSDライセンスであることが大きな決定要因だったと説明がある。まだビジネスモデルが完全に定まっているわけではないが、開発物の一部はプロプライエタリにしておきたいと説明している。

ブリリアントサービス

Viking OS

また、同業者はAndroidをスマートメガネやヘッドマウントディスプレイのベースとして採用し、そこでAndroidのスマートフォンアプリを動作させたいようだが、そのアプローチでは限定的なユーザ体験しか提供できないのではないかと指摘。FreeBSDをベースに採用して新しいシステムを開発し、新しいユーザ体験を提供していきたいことなどを説明している。

FreeBSD 10.0では大きな変更がいくつもあり、長期的な視点から見た場合にこれを採用するのは自然な選択だという説明もある。ひとつの例としてデフォルトのコンパイラがLLVM/Clangになっていることも指摘されている。また、ハードウェアを含めたViking OSのプロトタイプの販売は2016年を予定しており、その時期にはFreeBSD 10は十分に安定すると考えているという説明もある。