PC-BSD is a free operating system with ease of use in mind. |
PC-BSDプロジェクトは8月8日(米国時間)、PC-BSDの最新版となる「PC-BSD 9-STABLE」を公開した。FreeBSD 9.2-BETA2がベースになっており、バグの修正や新機能の追加のほか、FreeBSD 9.2-RELEASEでの登場が予定されている新しい機能を利用できるという特徴がある。注目の新機能は次のとおり。
- ZFSからシステムを起動する機能のサポート。beadm (sysutils/beadm)で作成されたZFSはブートローダから利用できる
- PBIおよびAppCafeに加え次世代パッケージ管理システムPKGNGをサポート。GUIベースの管理アプリケーションも導入
- PC-BSDおよびTrueOSのソースコードをGitHubで配布開始
- Wardenの強化。複数のバージョンのFreeBSDをベースにしたJailが構築できるようになったほか、VIMAGE Jailのサポート、IPアドレスを指定しないJailの構築などができるようになった
- PEFSベースのホームディレクトリ暗号化機能の提供。暗号化されたホームディレクトリはログインしている間のみ復号化される
- 起動時間の大幅な短縮
PC-BSDプロジェクトはPC-BSDとFreeBSDとの連携を進め、ベースシステムとアプリケーションのローリングリリースへ移行している。以降はFreeBSD 9-STABLEをベースに月1回の頻度で新しいベースシステムへの更新が実施される見通し。システムの更新にはfreebsd-update(8)コマンドが利用される。freebsd-update(8)はFreeBSDプロジェクトが提供しているシステムのバイナリアップデート機能。PC-BSDプロジェクトはFreeBSDの機能を積極的に活用することで、FreeBSDの最新の開発成果を取り込むことを狙っている。