エクイニクスは8日、国内で4番目となるデータセンター「TY4」を東京の大手町に開設したと発表した。最新のデータセンターであるTY4を通じて、金融業界やクラウドサービスを担う企業にサービスを展開し、東京の情報通信基盤をさらに強化するとしている。
同社は2013年7月に、大阪市内でのデータセンター「OS1」の開設も発表している。エクイニクス・ジャパン 代表取締役 古田敬氏は、東京と大阪の2大都市圏での展開について「世界につながる通信拠点」と言及、同社が保有する既存のグローバル顧客から要望が最も多い都市の1つとしている。同社は2013年に入ってジャカルタをはじめアジアの主要な地域にデータセンターを相次ぎ開設。アジア・パシフィックで18のデータセンターを保有する。
今回の「TY4」については、750ラック相当のスペースを用意、これについて古田氏は「不動産の限界もあるので750ラックで満足はしていない」と、将来的な設備拡張に意欲を見せた。さらに「問い合わせも多く、TY4が満床になるのはそう遠い話ではないと」コメント。同社は「TY4とOS1」で1,550ラック相当の投資を計画している。
先日発表にあった大阪のデータセンター「OS1」は、ケイ・オプティコムや関電エネルギーソリューションといった企業とパートナーシップを結び、データセンターの事業を運営していくが、今回大手町に開設する「TY4」については、設計や運用といった部分に関して同社が全て担うとしている。