YouTubeの創業者コンビとして知られるChad Hurley氏とSteve Chen氏が新たに手がける動画サービス「MixBit」の一般提供が米国時間の8月8日に始まった。
MixBitは、VineやInstagram、YouTube、Vycloneといったオンライン動画サービスを1つで体験できるようなサービスになっている。VineやInstagramのようにスマートフォンを使って手軽に動画を撮影・編集・共有できる。Web版がYouTubeのようなオリジナル動画のコミュニティになっており、そしてVycloneのように公開されている動画をミックスできる。
現在リリースされているモバイルアプリはiPhone/iPod touch用 (iOS 6.0以上)で、まもなくAndroidアプリも登場するという。モバイルアプリでの撮影方法は撮影ボタンを押すだけ。離すと停止。1クリップが最長16秒で、1つの撮影プロジェクトに最大256クリップを収められる。つまり、1プロジェクトで1時間以上の動画を撮影できる。レビュー画面では、クリップごとの削除、並べ替え、クロップ、クリップの複製作成、カメラロールからの写真や動画クリップのインポートなどが可能。そして最後にMixBitにアップロードする。公開設定はPublic、Limited、Draftの3つだ。またTwitterやFacebookでの共有も可能。
ウエブ版では自分の動画ライブラリ(自分のプロジェクトおよびクリップ)のほか、他のユーザーが公開している動画を視聴できる。現時点で公開動画は「最近の動画」と「Featured (再生回数の多い人気動画)」の2つの方法で閲覧できる。
ウエブ版のもう一つの機能がミックスだ。他のメンバーが公開している動画からクリップを自分のアカウントに保存し、自分のクリップや保存したクリップを合成した動画を作成できる。例えば、同じイベントに参加した人のクリップを集めたり、色々な場所の花火のクリップを集めるといったことが可能だ。
YouTubeはビデオを共有するコミュニティだった。MixBitは動画クリエイターのコミュニティになるという。 |
他のメンバーが公開している動画をクリップ単位で自分のアカウントに保存でき、それを動画ミックスに使える。 |
ひと通りサービスを使ってみたところ、共有リンクによる共有など一部にうまく動作しない機能があった。またキーワード検索や他のメンバーをフォローする機能が用意されていないため見たい動画を探しにくい。しかしながら、モバイル端末での動画編集機能の使いやすさと機能の豊富さはすでにVineやInstagramを上回っており、メンバーを結びつけるコミュニティ機能が充実したら面白い動画サービスになりそうだ。