情報処理推進機構(IPA)は8月7日、夏休みに入るシステム管理者などに向けて、情報セキュリティに関する注意喚起を発表した。

お盆休みや夏休みなどの長期休暇中はシステム管理者が不在になるケースが多く、トラブル発生時に対処が遅れて大きな被害につながる可能性がある。IPAはこのような被害を防ぐために、システム管理担当者に向けて長期休暇前の対策を紹介している。

たとえば、委託先企業を含めた緊急連絡体制や、PC / スマートフォン / タブレット端末の盗難・紛失時の連絡体制など、不測の事態が発生した際の対応手順が明確になっているかどうかを、休暇に入る前にもう一度確認しておくようにすすめている。

また、サーバーやPCのOS・アプリケーションを最新バージョンに更新し、ウイルス対策ソフトの定義ファイルが常に最新の状態になるように設定するのも重要としている。このほか、業務用の端末やデータを組織外に持ち出す場合のルールをしっかり決め、従業員に徹底させることなども大切だという。

長期休暇前の対策の詳細はIPAのWebサイトで見ることができる。

IPAは家庭でPCを利用している個人ユーザーに対しても、OS・アプリケーションのアップデートを行うことや、USBメモリの取り扱いなどに注意することなどを呼びかけている。

また、スマートフォン / タブレット端末のユーザーに対しても、信頼できない場所からアプリをダウンロードしない、セキュリティアプリを導入する、といった対策をすすめている。