「マイスターモバイル」

富士通と日本マイクロソフトは、明治安田生命保険が営業職員向けオリジナル新営業端末「マイスターモバイル」として約3万台のWindows 8タブレットを導入したと発表した。世界最大級のWindows 8 タブレット導入事例だという。

明治安田生命保険では、2013年9月から順次、タブレットを活用した営業活動を、国内約1,200カ所の拠点で展開していく。

「マイスターモバイル」は、12.1インチ液晶搭載で、薄さ15mm、重さ約880gを実現したタブレット型パソコン。タッチパネルは、静電容量と電磁誘導の両方式に対応。付属の専用ペンで手書き入力や細かい操作も可能で、Windows 8のマルチタッチ操作にも対応している。

電子署名のイメージ

また、画面上に手を置いたままでもペン入力を可能にする機能も搭載しており、電子署名も行え、設計プランの作成・修正や契約内容の確認がその場で行える。

通信機能としては、NTTドコモの高速通信LTEサービス「Xi」に対応した無線WANモジュールを内蔵。システムセンターで顧客情報を一元管理することで「マイスターモバイル」内にデータを保持しない仕組みを継続するとともに、端末内蔵ディスク(SSD)を暗号化することでセキュリティを実現している。

接客イメージ

明治安田生命保険では、タブレットを導入を機に、積立配当金の支払いや契約者貸付等の各種手続きを電子化し、請求書類への記入・押印を省略。これにより、年間約80万件に紙による請求書が電子手続きの対象になり、ペーパーレスを実現する。また、モバイル通信機能を活用し、顧客の要望を画面で確認しながら、その場でプランの作成・修正までを行う対話型のコンサルティングを実施する。