日本IBMは8月7日、クラウド、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル、モバイル等のトレンドに対応する次世代インフラのビジョン「Smarter Computing」の実現に向け、「IBM PureSystems」製品群の「IBM Flex System」を強化するハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェアを、日本IBMおよびIBMビジネスパートナーから販売し、9月10日から順次出荷を開始すると発表した。
「IBM Flex System」は、仮想化を前提に設計されたオープンなブレード型システム基盤で、今回の発表にはIBM iユーザーの選択肢を広げるPOWER7+搭載コンピュート・ノード「IBM Flex System p260」や、従来比2倍のサーバ集約率を実現するx86コンピュート・ノード「IBM Flex System x222」、さらにOpen Flow対応のスイッチなどが含まれる。
IBM iユーザーは、従来のPOWER7モデルと比較して20%性能向上したPOWER7+4.0GHz(最大4コア)を搭載するFlex System p260により、Flex Systemとしては初めてエントリーモデル向けIBM iライセンス体系が利用可能になった。また、仮想サーバを集約するプラットフォームとしての信頼性を向上させるため、従来はFlex System p460のみに対応していたデュアルVIOS構成が可能になった。価格(税別)は、141万5,600円(クロック数 4.0GHz メモリ8GBの場合)。
「IBM Flex System x222 コンピュート・ノード」は、1台のサーバに2ノード(2台分)のサーバ・マザーボードを収納でき、x86プロセッサ(Intel Xeon E5-2400 ファミリー)を1ノード当たり最大2個搭載可能なため、1サーバに合計4プロセッサ搭載可能。また、1シャーシの中に最大28ノードを集約でき、従来の2倍のサーバー集約率を実現。高集約化の需要の高い仮想化統合、デスクトップクラウド基盤、サーバー統合などに適したコンピュート・ノード。価格(税別)は、62万2,300円から。
その他、「IBM Flex System p460 コンピュート・ノード」「IBM Flex System p270 コンピュート・ノード」、「IBM Flex System PCI拡張ノード」「IBM Flex System Fabric SI4093 System Interconnect」「IBM Flex System Fabric EN4093R」「IBM Flex System EN6131 40Gb Ethernet スイッチ」「IBM Flex System EN6132 40Gb Ethernet アダプター」、管理ソフトウェア「IBM Flex System Manager v1.3」などのハードウェア・コンポーネントとソフトウェアも発表した。