SAPジャパンは8月6日、企業のサプライチェーン全体の膨大なデータを統合・分析し、需給業務計画の策定・調整を支援するクラウドアプリケーションの新製品「SAP Sales and Operations Planning powered by SAP HANA」の提供を開始すると発表した。
同アプリケーションは、需要・供給計画プロセスにかかわる企業の複数部門が保有するデータをリアルタイムかつ高精度に統合・分析・可視化し、企業の需給業務計画の策定・調整・実行における迅速な意思決定を支援する。
SAP ERPやSAP Advanced Planning and OptimizationなどのSAPアプリケーションのデータはもちろん、Excelや他システムのデータを集約、一元管理することが可能で、SAP HANA Cloud Platformをベースにしているため、複数部門のデータをリアルタイムで集約し、高速、高精度に分析でき、いつでも必要な時に、実データにもとづいた需給業務計画の策定・調整が行える。
また、シナリオ分析機能を使うことによって、複数のシナリオ計画やシミュレーションをリアルタイムで実行することが可能なため、シナリオごとに比較検討し、より高収益の見込める、実現可能性の高い計画を迅速に選択し、企業全体で共有し、実行に移すことができる。
さらに、モデリング済みの需要・供給業務プロセスのテンプレートを用意しており、最短で2から3カ月という短期間で利用開始でき、ユーザーインタフェースには、エンドユーザーが使い慣れているExcelやWeb UIを採用。分析レポートなどの画面に表示する項目やレイアウト、グラフなどは、部門や役割に応じてユーザー自身が設定(最適化)することができ、さらに、ソーシャルコラボレーション機能も備え、ユーザー同士のディスカッションや情報共有を円滑化し、計画の変更履歴も自動で共有されるため、透明性と正確性の高いコミュニケーションを実現する。また、タブレット端末などマルチデバイスにも対応した。