セコムは9月5日、「リアルタイム災害情報サービス」を同月より提供すると発表した。また、同サービスを24時間365日体制で提供するため、災害情報を収集・分析して配信する「セコムあんしん情報センター」も設置。利用料は、月額基本料が5000円となっており、このほかにエンドユーザー1名当たり20円の従量課金が追加される。
同社は、「国内では、東日本大震災をはじめ集中豪雨や竜巻といった災害が多く発生しており、発生時に信頼できる正確な情報を入手することが人命を守るために重要」といい、企業においても災害発生時の事業継続へ向けた迅速な対応が重要な課題としている。
セコムでは、同社の持つセキュリティネットワークや独自の情報網と、ツイッターやフェイスブックといったSNSや公的機関の情報を集約。同社運営のシステムでデータを分析し、確度の高い有効な情報を提供することで、サービス利用者は「安全な避難」や「事業継続の判断・指示」に専念することが可能になるという。
また、このサービスを提供する専門部署「セコムあんしん情報センター」を新規に設置し、あらゆる災害発生時においてもサービスを提供できる体制を整える。同センターは、セキュアデータセンター内に設置され、災害情報を監視・配信するプロフェッショナル組織として、当初は140名体制で運用される。災害・リスク情報の積極的収集を行い、人の判断を要する情報については経験を生かして判断、情報を配信する。
セコムは災害対策として、グループ企業の能美防やニッタンと共同で、火災感知・消火システムといった防災システムや、災害時に社員や家族の安否確認ができる「セコム安否確認サービス」、緊急時にはバックアップセンターやBCPオフィスとして機能する「セキュアデータセンター」、BCPの策定を支援する「初動マニュアル作成支援サービス」などを提供している。