東京学芸大学(学芸大)は8月5日、高齢者を対象に、ビタミンEの摂取と低運動量のウォーキング実践が、酸化ストレス度を抑制させることを確認したと発表した。

同成果は同大 芸術・スポーツ科学系 健康スポーツ科学講座 健康科学分野の宮下政司 准教授らによるもの。詳細は国際学術誌「Nutrition and Metabolism」に掲載された。

今回研究グループは、高齢者を対象に、ウォーキング実践に加え、α-トコフェロール(ビタミンE)を摂取させる介入を実施し、ウォーキング実践・抗酸化サプリメント摂取介入プログラムの有効性を検証した。

その結果、12週間のビタミンE摂取および低運動量のウォーキング実践(週あたり100分)が対照群と比較した場合、安静時における生体内の酸化ストレス度を抑制させることが確認されたという。また、ビタミンE摂取とウォーキング実践の相加効果は認められなかったという。