Facebookページ運用に当たり、自社のページのファンがどのようなシーンで、何のデバイスからFacebookにアクセスしているかを知ることは大変重要なことです。そこで今回は、約4,300名のFacebookユーザーにFacebook利用についてのアンケート調査を実施。その結果を代表的な4つのデモグラフィック別にまとめました。
こんにちは、SMM Labの大森です。
あなたのFacebookページのファンは、どのような時間帯に、何のデバイスからFacebookにアクセスしていますか?
また、どんな目的でFacebookを利用し、友達数は何人くらいで、どれくらいの拡散が期待できそうでしょうか?
Facebookページの運用にあたり、このようにファンのFacebook利用実態を把握しておくこと、そしてそれに沿って適切なコンテンツを用意し、最適なタイミングで投稿を行うことは非常に重要なポイントです。
そこで今回は、4,385名のFacebookユーザーにFacebookの「友達数」、「利用目的」、「主な利用時間帯」と「主にアクセスするデバイス」についてのアンケート調査を実施。Facebookユーザーの代表的なデモグラフィックである「男性ワーカー」、「女性ワーカー」、「女性主婦」、「学生(男女共)」の回答結果をまとめました。
尚、今回のアンケートは第3回目となり、2011年10月、2012年5月に、同内容にてアンケートを実施しています。
■第1回アンケート結果
【アンケート調査結果大公開!】ユーザーは企業のFBページをどう見ている?~Facebookユーザーの企業・ブランドFacebookページ利用実態調査~
■第2回アンケート結果
・【アンケート調査結果大公開!】ユーザーは企業のFBページをどう見ている?~第2回Facebookユーザーの企業・ブランドFacebookページ利用実態調査~
・【アンケート調査結果大公開!】ユーザーがFacebookを主に利用するシーンとデバイスは?図解で知る「ペルソナ別 Facebook利用実態」
■第3回アンケート結果
【アンケート調査結果大公開!】ユーザーは企業のFBページをどう見ている?~第3回Facebookユーザーの企業・ブランドFacebookページ利用実態調査2013~
4,385名の回答結果から見えてきたユーザーの利用実態とは?
【1】Facebookを最も利用する時間帯
全デモグラフィックに共通して最も多かったのが、「21時~24時」にアクセスするという回答で、男性ワーカー46%、女性ワーカー48%、女性主婦39%、学生45%でした。帰宅後ひと息ついているときや、寝る前にFacebookで1日を振り返る人が多いようです。
男性ワーカー、女性ワーカー、学生では「18時~21時」という回答が、「21時~24時」に次いで2番目。
女性主婦のみ2番目に多かった回答は、「9時~12時」の午前中。朝の家事が一段落した時間帯に利用しているようです。
3番目に多かった回答は全デモグラフィックとも「12~15時」の、お昼からおやつタイムにかけての時間でした。
ちなみに、男性ワーカー、女性ワーカー、女性主婦、それぞれ年代別の結果はこちら。
こちらのグラフは、自社のターゲット層に合わせて、投稿のタイミングを検討する際にご参考いただけるのではないでしょうか。
【2】Facebookに最もアクセスするデバイス
上段のグラフは、デバイスを詳細に分類したアンケート結果です。
全体で見ると46%が自宅PCから、タブレットを含むモバイルからのアクセスもほぼ同率。スマートフォンの内訳は、iOSとAndoidはほぼ同じで約2割でした。
下段のグラフ(左が今回の結果、右が前回結果)は、大きくPCかモバイルの2種で分けたもの。前回調査時と比べて、全てのデモグラフィックでモバイル率がぐんとアップしているのが見て取れます!
特に前回PC率が74%と非常に高かった女性主婦は、半数がモバイルに。(なんとモバイルが24%アップしています!)
また、女性ワーカーと学生に関しては、モバイルからのアクセスがPCを上回っています。(どちらも前回より17%アップ)
【3】Facebookを利用する目的
最も多かったのが、全デモグラフィックに共通して「友人とのコミュニケーション」。女性ワーカーと学生は特に高く約8割、女性主婦75%、男性ワーカー67%という結果になりました。
各デモクラティック別詳細をみていきます。
男性ワーカーでは「友人とのコミュニケーション」に、次いで「情報収集」が65%でほぼ同率でした。「自分の近況報告」が3番目に続きますが35%と、上述の2項目より大きく離れています。
また、「仕事で利用している」と答えた人は他より少し多く、7%でした。
女性ワーカーで2番目に多かった回答も「情報収集」。3番目は「自分の近況報告」45%で、男性ワーカーよりも10%高くなっています。
女性主婦も先の2つのデモグラフィック同様、2番目には「情報収集」が続きますが、唯一7割を超えているのが特徴。
Facebookが日々の情報源になっている人も多いようです。近況報告も他より多い47%。家族やお子さんの写真を投稿する人が多い現れでしょうか。
学生も同様に「情報収集」、「近況報告」と続きますが、「情報収集」は他デモグラフィックより低めの59%です。
「就職活動で利用している」と回答した人は11%。アンテナ感度が高い人は、就職活動にも積極的にFacebookからの情報を得ていると想像されます。
【4】Facebookの友達数
全デモグラフィック合計では、友達数49人以下が59%、50人~99人が14%、100~199人が15%、200人以上が11%でした。49人以下が約6割を占める一方、200人以上が11%いることで、全体を平均すると友達数は103人でした。
男性ワーカーと女性主婦が似た傾向で、友達が少なめの人が多く(50人未満がそれぞれ62%、65%)、また、女性ワーカーと学生が似た傾向で、友達が多めの人が多い(100名以上がそれぞれ31%、37%)結果になりました。
特に学生は、他のデモグラフィックに比べ友達が多めのユーザーの比率が高いです。他のデモグラフィックでは10%前後の「友達数200人以上」が19%を占めています。
アンケート結果まとめ
デモグラフィック別、Facebook利用実態の調査結果はいかがでしたでしょうか?
利用時間帯では、トップの回答は全デモグラフィックとも同じ「21時~24時」でした。
ビジネスアワーでないので、この時間帯に投稿をしている企業ページは多くはないと思います。ですが、予約機能を使い、自社Facebookページのターゲット層がアクティブな時間帯を狙って投稿をしてみて、普段との反応の違いを確かめてみる価値もあるのではないでしょうか?
また、注目すべきは利用デバイスの割合の変化です。ここ1年ほどでのスマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、Facebookへアクセスする端末も全デモグラフィックでモバイルの比率が上がっています。
ますます、スマートフォン利用を意識した投稿やキャンペーン設計を意識する必要性が高まりそうですね。
Facebook利用目的に関しては、Facebook本来の目的どおり、「友人とのコミュニケーション」が最多でした。
当たり前の結果のようですが、これはユーザーの友人間のコミュニケーションを邪魔しない投稿を、引き続き心掛けていくことが大事だということを認識できます。
今回、Facebook利用動向や端末について調査しましたが、ここで出た結果はあくまでも傾向値となります。また、Facebookアプリ「モニプラ」上で実施したアンケートであるため、一般的なFacebookユーザーに比較し、より積極的にFacebookを利用している層であろう点を考慮しておく必要があります。ただ、調査結果から、世代や性別、職業などによって、日常におけるFacebookの位置付けや使い方に多少、違いがあるという事実が改めて見えてきたと言えます。
自分のFacebookページのファンがどんな人なのか、そして毎日どんな生活を送っているかを改めて想像してみましょう。そして、それに寄り添う内容・タイミングで投稿できているか検証してみてください。
以上、今回は「Facebookの利用実態調査」の結果をまとめてご紹介しました。ぜひ、今後のFacebookページ運用の参考にしてください。
<アンケート調査 実施概要>
・期間:2013/5/27~6/2
・方法:モニプラ for Facebook上でアンケート調査を実施
・有効回答数:4,385名
・デモグラフィック別人数:男性ワーカー: 2,099名、 女性ワーカー: 1,182名、女性主婦: 842名、学生: 262名
・回答者属性:本ブログの末尾をご参照
・主催会社:アライドアーキテクツ株式会社