KDDI系列で広告事業などを展開するmedibaは8月5日、広告配信システムを提供しているスケールアウトを子会社化すると発表した。
スケールアウトは、2006年12月に設立されたアドテクノロジー事業者で、広告配信システムを提供しているほか、アドテクノロジー支援、オンライン広告に関するビジネスコンサルティングを行っている。
一方、medibaは、モバイルをメインとした広告事業のほか、KDDIがサブスクリプション課金によってアプリの使い放題サービスを提供している「auスマートパス」の運営などを行っている。
今回のスケールアウト子会社化によってDSP・SSPの事業強化を図るほか、これまでスマートフォンを中心に展開してきた広告事業を、PCやタブレット端末、スマートTVを含めたものへと対象を拡大する狙いがある。
また、KDDIが保有するデータの活用を目的としたデータマネジメントプラットフォーム(DMP)を新たに構築する。これまでのアドプラットフォームでは、行動履歴からユーザーの属性情報を類推、分類したデータが活用されているが、得られる情報の精度については依然として課題が残っている。
medibaでは、スケールアウトの技術を活用することでDMPを構築し、各種キャンペーンの広告反応データなどを蓄積・分析することでユーザーに合わせた効率的な広告配信を行うとしている。