日立製作所は、バンダイが販売する乳児玩具「BabyLabo(ベビラボ)」シリーズの「ベビラボ~よく見る!よく聞く!よくあそぶ!~脳を育むすくすくあそびDX」(8月30日発売予定、10,500円)の開発に協力したと発表した。
「ベビラボ~よく見る!よく聞く!よくあそぶ!~脳を育むすくすくあそびDX」は、全20曲を収録したメロディユニット付きベビートイで、メロディユニットには、「それいけ!アンパンマン」に登場するキャラクターのモビール(ゆれるおもちゃ)が付いている。
「BabyLabo」は、脳科学の知見に基づいた乳児玩具として2010年1月に発売した。同製品は、バンダイと、日立との共同プロジェクトで得られた知見を活用しており、バンダイが「BabyLabo」の商品化と販売を担当、日立は商品の中に含まれる遊びを乳児がどのように認知するかを脳科学に基づいて検証した。
今回、日立は慶応義塾大学 論理と感性のグローバル研究センター「赤ちゃんラボ」と共同で、5カ月齢から6カ月齢の乳児17名を対象に「アンパンマンのいないいないばあ」に対する脳の働きに関して、認知科学的手法を用いた行動計測と光トポグラフィを用いた前頭前野の脳活動計測で検証した。
そして、乳児が「見知らぬ人の顔のいないいないばあの動画」と、「アンパンマンのいないいないばあの動画」と、「アンパンマンが顔を隠さず手を動かすだけの動画」を見ている状態を比較したところ、「アンパンマンのいないいないばあ」の動画の方により注目し、注目したときに起こる脳血流量の変化が強かったことがわかったという。
これを受けバンダイでは、音楽に合わせてメロディユニットの中心にある大きなアンパンマンが「いないいないばぁ」をする仕組みを取り入れたという。
また、この他にも、脳科学の知見に基づき、モビールが2段階の複雑な動きで揺れたり、モビールにさわると効果音やキャラクターの音声が流れるなど、さまざまな仕組みを取り入れている。