情報処理推進機構(IPA)は8月1日、IPA本部に所属する非常勤研究員が私物USBメモリを紛失していたことを明らかにした。USBメモリには一般に公開していた情報のほか、約20名分の外部団体名簿とワーキンググループ名簿が保存されていたとしている。
IPAは、7月29日に外部(個人)から「USBメモリを入手した」との連絡を受けて事態を把握。その後、調査を行ったところ、4年前の2009年11月頃に東急田園都市線のあざみ野駅構内で研究員が紛失したUSBメモリと確認された。
USBメモリ内に保存していたデータは調査中としながらも、現在把握しているデータを公表している。内容は以下の通り。
- IPA内の業務関連勉強会候補者メモ(約30名分)
- プレゼンテーション・講演資料(公開情報)
- 研究会・勉強会関連資料(公開情報)
- 外部団体による市場調査関連ヒアリングメモ(パスワード保護)
- 外部団体名簿(約20名分)
- 外部団体ワーキンググループ名簿(約20名分)
IPAでは「当機構が発表している『情報セキュリティ対策基準』で『私物メモリ業務用PCに接続してはならない』という基準がありながらも、所属研究員が違反したことは誠に遺憾。全職員の再教育などを行うことで、再発防止に全力を尽くす」としている。