STMicroelectronicsは、フランスの首相Jean-Marc Ayrault氏をはじめ、各省大臣および官公庁や地方自治体の関係者と、STの経営陣が、グルノーブル近郊のクロル工場にて、研究開発プログラム「Nano2017」に関する式典を行ったと発表した。

STが主導する「Nano2017」は、官民合同で実施される戦略的研究開発プログラムで、フランスの主要研究機関であるCEA-LETIや、大学の複数の研究チーム、材料・装置製造メーカー、各種業者、CAD IPスペシャリスト、システムインテグレータ、その他ヨーロッパのステークホルダーや中小企業などが参加している。同プログラムの期間は5年で、フランスの官公庁や地方自治体からの支援の他、ENIAC Joint Technology Initiative(JTI)を通じて、欧州共同体(European Community)からも支援を受ける。

「Nano2017」は、低消費電力・高性能プロセッサ向けに、FD-SOI(完全空乏型シリコンオンインシュレータ)技術、次世代イメージング向けにセンサ、画像処理プロセッサ技術、次世代内蔵不揮発性メモリ技術などを開発していく。

STはこれらエンベデッドプロセッシング技術・製品を、フランスのクロル、グルノーブル、ルッセ、ソフィアアンティポリスにて開発している。現在、同市場規模は、2013年に670億ドルになると考えられており、成長と市場シェア獲得に非常に大きな可能性があると期待しているという。