SAS Institute Japan(SAS)は8月1日、SASソフトウェアの基盤となるアナリティクス・プラットフォームの最新版「SAS 9.4」を提供開始したと発表した。

「SAS 9.4」では、現行のオンプレミス型、ホスティング型に加え、パブリック・クラウドおよびプライベート・クラウド型など、導入形態を選択することが可能となったほか、ユーザー部門向けの機能強化として、既存のSASアナリティクス製品のライセンスに、ビッグデータ分析を可能にする「SAS High-Performance Analytics」の機能が標準で追加された。

特徴として、インメモリ・アナリティクス技術によりビッグデータを短時間に処理・分析可能なSAS High-Performance Analyticsの機能を、従来のMPP(超並列処理)型だけではなく、新たにSMP環境(シングルサーバー)で活用できるようになった。

また、管理機能の強化としてセキュリティ機能を強化。標準の暗号化アルゴリズムを利用可能になるほか、セキュリティ設計作業がより容易になり、アナリティクス・プラットフォームのアーキテクチャの見直しにより、複数のSAS環境を単一画面でモニタリング・管理できるようになっている。

なお、「SAS 9.4」版製品の第一弾として、ビジュアル・データ探索ソフトウェア「SAS Visual Analytics」の最新版が同日より提供される。