柏市、柏の葉アーバンデザインセンター(以下、UDCK)、三井不動産、ストリートメディア、日本HP、日本マイクロソフトの6者は、柏の葉スマートシティ(千葉県柏市・柏の葉キャンパス地域)に、マイクロソフトの最新の組み込み型OS「Windows Embedded 8」を搭載した日本初のデジタルサイネージシステム「柏の葉キャンパス駅前デジタルサイネージ」の設置を完了し、街のエネルギーや防災、生活に関する様々な情報のリアルタイムな発信を8月1日より本格化すると発表した。
柏の葉スマートシティは、「世界の未来像をつくる街」をコンセプトに街づくりが進められている千葉県柏市柏の葉キャンパス地域の次世代都市で、環境・エネルギー問題や超高齢社会といった現代の社会的課題に対応する環境共生・健康長寿・新産業創造の都市モデルを公民学が連携して創出している。
デジタルサイネージは、街づくりに関わる各団体が個別に情報発信していたホームページと機能連携し、日々の更新情報をデジタルサイネージ用のコンテンツとして自動加工してリアルタイムに表示する。これにより、行政機関等のニュースや交通情報、地域のエネルギー需給状況、街づくり計画、イベント予定など、街の最新情報を市民や来街者に一元的に発信することが可能となり、大規模な地震などの災害発生時には、緊急放送を発信する情報基盤として活躍する。サイネージ上での情報の連携・処理には、マイクロソフトの クラウドプラットフォーム「Windows Azure」を活用している。
また、サイネージは柏の葉キャンパス駅周辺に4台設置し、稼働状況や操作性を約4ヶ月間検証。これらの検証により情報処理・発信の有効性が確認されたため、このたび本格運用を開始する。今後、新たな広告媒体としての活用提案も行い、継続的な運営体制の確立を進めていく。
さらに、街の発展と共にサービス展開を拡げるため、様々なデバイスとの連携を可能とした。当サイネージには近距離無線通信技術(NFC:Near Field Communication)を搭載しており、今後はスマートフォンをかざすだけで必要な地域情報が入手できるサービスの実現など、生活利便性を高める新たな地域サービス創出を進めていく。
サイネージにおける各社の役割は、柏市が市民並びに来街者向けの情報コンテンツの提供、UDCKが情報コンテンツの企画・調整、三井不動産がサイネージの設置管理、ストリートメディアがサイネージの配信システムの開発と運用サービス、日本HPがサイネージの配信システムの開発協力、日本マイクロソフトがサイネージ端末ソフトウェア開発協力。