パナソニックは7月30日、次世代不揮発性メモリ「ReRAM」を搭載した8ビットマイコン「MN101LRシリーズ」の量産を2013年8月より開始することを発表した。
同シリーズは、電池駆動の機器などにおける電池交換頻度の低減によるメンテナンス回数の削減ニーズに対応することを目指して開発されたもので、新規開発の0.18μmプロセスのReRAMと低消費電力プロセス採用マイコンを組み合わして製造される。ReRAMはバイト単位で書き換えが可能で、これによりセクタ管理が不要となり、従来外付けとして用いられていたEEPROMの削減が可能となる。
また、今回用いられるReRAMはタンタル酸化物を用いた抵抗変化素子への電圧印加による酸化・還元反応による書き換え原理を採用しているため、磁気などの外界からの影響を受けにくく、高信頼性と高速書き換えの両立が図られているという。
これらの技術を活用することで、外部3V時のストップ時電流60nA、リアルタイムクロック(RTC)動作時200nAの低消費電流を実現したほか、ReRAMのデータ領域も2KB/4KB/8KB/16KBの中から選択が可能となっている。
なお、同シリーズは16品種が展開される予定で、月産規模は100万個が計画されているという。