日本HPは7月30日、データセンター向けネットワーク製品のラインナップとして、40G QSFP+を最大64ポート収容可能なシャーシ型レイヤー3スイッチ「HP FlexFabric 11900 スイッチシリーズ」を発表した。
仮想化やクラウド環境の普及拡大に伴って、データセンターへのサーバやストレージの集約化が進み、大量のトラフィックを高速に処理できる広帯域なネットワーク環境へのニーズが高まっている。また今後、さらなるトラフィック量の増大に対応できるように、10Gb Etnerhetの高密度に実装できることや40Gb Ethernetスイッチへのニーズが高まると予想される。
HP FlexFabric 11900スイッチシリーズは、こうした市場背景を踏まえ、中規模から大規模ネットワークの配線集約アグリゲーションを実現するシャーシ型L3スイッチ新製品として40Gb Ethernetに対応する。本製品は、20Uのシャーシにラインカードスロットを8基搭載し、最大64ポートの40G QSFP+、および最大384ポートの10G SFP+を実装できる。最大スイッチング容量は7.7Tbps、最大スループットは5.8Bppsという処理能力を発揮する。
TRILL(Transparent Interconnection of Lots of Links)やFCoE(Fibre Channel over Ethernet)、IPv6といったデータセンター向け業界標準ネットワーク技術にも、追加ライセンスを必要とせず対応する。今後、OpenFlow 1.3への対応も予定されている。
価格は、シャーシの「HP FlexFabric 11908-V」が1,475万2,500円~。HP FlexFabric 11900 32-port 10GbE SFP+ SF Moduleが871万5,000円、HP FlexFabric 11900 48-port 10GbE SFP+ SF Moduleが1,071万円、HP FlexFabric 11900 4-port 40GbE QSFP+ SF Moduleが586万9,500円、HP FlexFabric 11900 8-port 40GbE QSFP+ SF Moduleが1,050万円。