日本IBMは7月26日、顧客のビジネスの変革を支援する、メールやカレンダー共有などの基本機能に加え、ファイル共有やWeb会議などのコラボレーション・サービス、フォーラムやブックマークなどのソーシャル・ネットワーク・サービスを融合して提供する、SaaS(Software as a Service)型のクラウド・サービス「IBM SmarterCloud for Social Business」の機能の拡張を発表した。

「IBM SmarterCloud for Social Business」ダッシュボードとプロフィール画面

同サービスは、ネットワークに接続された環境とWebブラウザがあればどこからでもすぐに利用を開始でき、メール・カレンダー機能やWeb会議、インスタント・メッセージ、アクティビティー管理、コミュニティーなどのサービスメニューの中から、必要な機能を選んで使用できる。また、メンバー間でのアクティビティー管理の実現や、無償のゲストユーザーの追加など、IBM独自の機能により、社内外での幅広いチーミングやコラボレーションを強力に支援する。

「IBM SmarterCloud for Social Business」グローバルコミュニケーション解決策

今回の機能拡張は、端末や環境に左右されないビジネスレベルの情報共有の基盤を、より強固にするもので、主な拡張機能は、「Windows PCとクラウドの間での容易なファイルアクセス」、「モバイルアプリから活用できる機能の拡張」、「PC向けチャットクライアントの提供」、「既存機能でのリッチメディア活用の拡張」。

新機能「Cloud Connector」をPCに導入、設定することにより、Windows PCのファイルやフォルダを管理するエクスプローラに「Connectionsドライブ」を追加。これにより、Windowsエクスプローラからファイルの参照、保存、コピー、移動などの操作が可能になる。同ツールを導入しているPCであれば、Windowsエクスプローラに加え、ビジネス文書作成ツールを提供するMicrosoft OfficeとOpenOfficeのファイル操作においても、PC内とクラウド上のファイルを同様に扱うことができる。

「IBM SmarterCloud for Social Business」のスマートフォン向け公式モバイルアプリ経由で、ファイル共有、コミュニティー、ブックマークの機能を使用できる。特にファイル共有は、公式モバイルアプリからでもフォルダ別に分類された形でのファイル参照や、新規フォルダの作成や移動が可能になり、スマートフォンからもクラウド上のファイルを容易に閲覧、管理できるようになる。

さらに、より手軽で円滑なコミュニケーションを支援する、チャット機能専用のユーザー向けクライアント・ソフトウェアを、無償で提供。Webブラウザを立ち上げることなく、「IBM SmarterCloud for Social Business」で接続されているユーザー同士で、さまざまな文字効果や絵文字などの画像を含むチャットが可能になる。