米IBMとPivotalは7月24日(現地時間)、Cloud Foundryプラットフォームとオープンソース・プロジェクトの開発を進めていくことで協力し、コミュニティーのためのオープン・ガバナンス・モデルの構築に取り組むと発表した。

Pivotalは、Cloud Foundryサイトの指針に沿ってコミュニティーが活動できるよう、Cloud FoundryユーザーとIBMなどのベンダーで構成されるコミュニティー諮問委員会を設立。またPivotalはCloud Foundryブランドを管理し、商品名を使った直接的な商用利用が行われないよう商標を保護する。IBMとPivotalは9月8日から9日、カリフォルニア州サンタクララにおいてCloud Foundryのコミュニティーカンファレンスを共同開催する。

両社は、プログラミング言語やフレームワークをCloud Foundryプラットフォームに実装可能にするテクノロジーにおいても協力。このコラボレーションから、早速IBMのWebSphere Application Serverの革新的な軽量バージョンであるWebSphere Application Server Liberty Coreのプレビュー版が誕生。

このバージョンは、クライアントがリソースを多用せず、短期間で簡単にウェブ、モバイル、ソーシャル、アナリティクスなどのアプリケーションを開発および実装し、迅速に企業や市場のニーズに応えられるようにすることを狙いとしている。

開発者がCloud Foundry上で稼働するWebSphere Application Server Liberty Coreを利用すれば、開発者はWebSphereプラットフォームの堅牢性と新しいクラウド・アーキテクチャーの革新性の双方からメリットを得ることができる。