アカマイ・テクノロジーズは7月25日、「インターネットの現状」レポートの2013年第1四半期版を発表した。同レポートは、クラウドプラットフォーム「Akamai Intelligent Platform」の収集データをもとにインターネット接続速度や攻撃トラフィックなどに関する統計情報を掲載し、同社の見解を示したもの。
発表によると、2013年第1四半期は、接続速度4Mbps以上のブロードバンドの普及率が前期から5.8%上昇して46%になった。接続速度10Mbps以上の高速ブロードバンドの普及率は前期から10%上昇して13%になっている。
2013年第1四半期の世界のインターネット接続の平均速度は2012年第4四半期の2.9Mbpsから4%上昇し、3.1Mbpsとなっている。117の国と地域で平均接続速度が上がっており、このうちグアテマラの上昇率が75%で最も高い。
インターネット接続の平均ピーク速度は前期から9.2%上昇し、18.4Mbpsになった。前年同期比では36%の上昇となり、依然として長期的な上昇傾向が続いている。
また同レポートでは、多数のECサイトにおいて他サイトから得た認証情報を利用したアカウントの不正ログイン行為の試みを観測していることにも触れている。これは、「account checker」と呼ばれる自動アカウントチェックツールを利用したサイバー攻撃で、攻撃者は多数のECサイトを通じて他人のユーザーIDとパスワードを素早く見つけ出すことができるという。