シスコシステムズ(以下、シスコ)とSourcefireは25日、シスコがSourcefireを買収することで最終合意に達したと発表した。シスコは契約条件に従い、Sourcefireの株式を1株当たり76ドルの現金で取得するとともに発行済み債権の引き受けを行い、買収総額は約27億ドルになる見通し。

買収は2013年後期中に完了する見通しで、今回の買収に際しては購買に伴う通常の会計調整および統合費用の計上が行われるため、シスコでは2014年会計年度の非GAAPベースの利益がわずかに希薄されることを見込んでいるとしている。

発表によると、今回の買収によって、シスコとSourcefireの製品と技術、研究開発部門が一体化され、デバイスからのクラウドに向けられる脅威に対し、事前の防御から攻撃中および攻撃後まで攻撃全体を通じて継続性のある防御を広範に提供できるようになるという。

買収契約の締結後、Sourcefireはシスコのガイダンスに組み込まれ、買収完了時点でSourcefireの従業員はシスコのセキュリティグループに配属される。

なお、Sourcefireは2001年に設立され、2012年度(2012年12月31日期)決算では前年比35%増の2億2,310万ドルの収益を計上している。