バンドウイルカはコミュニケーションを行う際に、個々の名前を呼び合っている…。英国 セントアンドルーズ大学 海洋哺乳類研究ユニットのStephanie L. King氏とVincent M. Janik氏が7月22日、アメリカの「Proceedings of the National Academy of Sciences」で研究結果を発表した。
バンドウイルカは、特定の物体に対して識別シグナルをつくり出し、学習することが知られており、動物コミュニケーション研究を行う上で重要な分析対象となっている。
今回の発表では、一般的な動物が「警戒音」や「餌の呼びかけ」といった学習せずに認識できるシグナルしか発信できないのに対して、バンドウイルカは仲間を個別にホイッスル(鳴き声)で識別して、呼び合っていたことが研究で分かったという。
それぞれのイルカに個別の鳴き声が割り当てられており、自分に対する鳴き声を識別。ほかのイルカに対する鳴き声には反応しないことが実験で分かった。