大日本印刷(DNP)は、Webサイトの閲覧履歴などを統合管理するDMP(Data Management Platform)を活用したマーケティング支援サービスを7月31日から開始すると発表した。
同サービスでは、DNPグループの運営サービスや提携企業の運営サイトの閲覧情報を統合管理してユーザーの嗜好を分析し、ターゲット層にあわせたマーケティングをサポートするという。
また、同サービスではインターネット広告の配信・運用ノウハウを持つスケールアウトが開発したDMPが利用されている。このDMPには、DNPの資本・業務提携先である総合情報サイト「All About」のほか、DNPグループが展開しているネットショッピング&サンプリングサービス「エルネ」と、ネットチラシサービス「オリコミーオ!」の閲覧情報が蓄積されているという。
これにより、たとえばAll Aboutの「育児カテゴリ」やエルネの「主婦向けサンプリングサイト」、オリコミーオ!の「特定エリアのネットチラシ」を閲覧した履歴を持つユーザーを「幼い子供のいる家庭の主婦で、そのエリアのお得情報を求めている確率が高いグループ」として抽出することができる。
購買行動に関するアンケート結果をデータベース化したDNPの「消費者価値観データベース」との連携なども可能で、同社は今後、DMPを活用した分析サービス関連で2016年度までに30億円の売上を目指すとしている。