日本IBMは、オープン環境に対応し、迅速かつ的確に経営の意思決定を行うためのデータ分析、基幹システムとモバイル・アプリケーションの連携、クラウド環境の構築、セキュリティー強化などに対応するために、先進的かつ柔軟なIT環境を具現化するメインフレームのミッドレンジ・サーバー「IBM zEnterprise BC12(以下、zBC12)」を発表した。
同製品は、従来製品「IBM zEnterprise 114(以下、z114)」と同じ価格帯でありながら、4.2GHzで動作する32nm/SOI技術CMOSプロセッサーを搭載することで、コアあたりの処理速度は36%向上、筐体あたりの処理能力向上により統合可能な仮想サーバー台数が最大62%増加。
zBC12の最小価格は790万円(税別)で、7月24日から日本IBMおよびIBMビジネスパートナーから販売し、9月21日から出荷を開始する。
「全社規模のアナリティクスで知見獲得」、「基幹アプリケーションをモバイルに解放」、「セキュアでオープンなクラウドでコスト削減」、「究極のセキュリティーと事業継続」の4つを軸に、先進的なIT技術を取り入れながら進化し続けるシステムとして、顧客のビジネスの成長と変革を支援する。
主な新機能および関連の新製品は、「圧縮時のCPUやメモリー消費を軽減し、ディスク使用量も削減できる、約4倍の圧縮能力を持つデータ圧縮アクセラレーター「zEDC Express」。TCP/IPプロトコル・オーバーヘッドを減らし、「RDMA(Remote Dynamic Memory Access)」により共有メモリー通信を実現する、システム間の高速通信機能「RoCE Express」。新しいハードウェア機能を最大限に活用し、高信頼で最高性能のデータ処理環境を実現するオペレーティング・システム「z/OS 2.1」と、運用管理を簡単にする「z/OSMF 2.1」。OpenStackに対応するIBMメインフレーム向けオペレーティング・システム「IBM z/VM 6.3」。