慶應義塾大学SFC 研究所ソーシャルファブリケーションラボは、実験的な市民工房のネットワーク「ファブラボ」に関する世界会議「第9回世界ファブラボ国際シンポジウム」を開催する。開催日時は8月26日 13:00~18:30(受付開始12:00)。会場は神奈川県・横浜市のKAAT 神奈川芸術劇場ホール。参加費は一般1万円、学生5,000円。
「第9回世界ファブラボ国際シンポジウム」公式Webページ |
「ファブラボ」は、世界50カ国・200カ所以上に広がる、デジタル工作機器を備えた実験的な市民工房のネットワーク。このシンポジウムでは、MIT ビット・アンド・アトムズセンター所長の・ニール・ガーシェンフェルド氏、そして慶應義塾大学SFC研究所ソーシャル・ファブリケーション・ラボ代表の田中浩也氏が世界中のファブラボで行われた取り組みの中から特色あるものを選出し、各地の当事者がそのプレゼンテーションを行う。紹介される取り組みは、「FabLab2.0 ― 3D プリンタを超える新たなデジタル工作機械」、「FabModules ― デジタルファブリケーションと3次元ソフトウェア」、「FabHouse ―ファブラボの建築」などといったものが予定されている。
また、同シンポジウム中には、ノルウェー出身のクリエイターであるイェンス・ディヴィク氏が、約2年間にわたり地球各地のファブラボを自ら訪ね歩いて撮影した映画「Making, Living, Sharing」(つくること・いきること・わかちあうこと)を全世界に先駆けて初上映する。この映画によって、これからの新しいクリエイター像、デザイナー像を提示するという。
なお、このシンポジウムは8月21日~27日にかけて、世界各国のファブラボの代表者たちが横浜に集まって行う1週間の世界会議「第9回世界ファブラボ代表者会議」の一環として行われる。会議は非公開となっているが、8月28日・29日の13:00~16:00には一般参加可能な「ファブラボ体験ワークショップ」が開催される。会場はヨコハマ創造都市センターで、当日申し込み制。関連イベントの詳細やシンポジウムのチケット購入に関しては公式Webページを参照してほしい。