KDDIは7月23日、インキュベーションプログラム「KDDI∞Labo(ムゲンラボ)」における第4期プログラムの最優秀チームを発表した。また、第5期プログラムの募集告知も同時に行っている。
KDDI∞Laboは、特徴的なインターネットサービスのアイディアを持ったスタートアップ企業やエンジニアを対象に3カ月間にわたって実施されるインキュベーションプログラム。
KDDIは、プログラム応募者の中から選抜した企業やエンジニアに対して、「KDDIヒカリエオフィス内のコミュニケーションスペース」、「サービス開発と経営支援、双方の専門的アドバイス」の提供を行う。
2013年3月より開始した第4期プログラムでは、「TRAPRO」、「Smart Canvas」、「mygrow」、「KawaiiMuseum」、「Class」の5サービスが選抜されていた。
その中で最優秀チームに選ばれたのは、「TRAPRO」を開発した一般社団法人リディラバとなった。リディラバは学生枠で参加しており、同枠での最優秀賞受賞は初だという。
TRAPROのサービスは、世界中の社会問題を簡単に知ることができ、ワンクリックで問題が発生している現場を実際に見学する「スタディツアー」に参加できるサービス。
「スタディツアー」は、バーチャルツアーなどではなく、実際に旅行プランが組まれており、現地に赴くことで社会問題を体験することができる。スタディツアーの提供は、2013年9月以降に「auスマートパス」のタイムラインで行われる予定。
一方、HTML5枠で「ベストエンジニア賞」を受賞した「Smart Canvas」の株式会社ヒトクセは、スマートフォンのWebサイトやアプリを簡単に作成できる、無料の開発ツールを開発した。
Smart Canvasは、プログラミングをすることなくスマートフォン向けWebサイトやアプリを作成でき、アニメーションや画像の配置もマウス操作で直感的に実装することが可能だという。
これは、HTML5のCanvas機能を活用した独自の新技術で、作成したWebサイト・アプリは、iOS、Android、PCなどのHTML5に対応した全デバイスで動作するという。現在ベータ版ツールが提供されており、9月中旬頃に正式版をリリースする予定。
その他サービスの概要は以下の通り。
サービス名 | サービス概要 |
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mygrow | 学びが楽しくなる要素を、ITを使ってソーシャルな人間関係の中に埋め込むことで、解決するサービス |
KawaiiMuseum | Kawaiiキャラクターのファン同士の情報共有や、キャラクターグッズの購入促進などを行うKawaiiキャラクターコンテンツに特化したソーシャルサービス |
Class | 同い年の仲間と2週間限定のクラスをつくりゼロから友情を築いていくSNS |
また、第5期プログラムの募集も同時に告知された。既に7月9日より募集が行われており、締め切りは8月14日。応募方法は、KDDI∞Labo公式サイトのプログラムエントリーページより申し込むことができる。プログラム期間は、9月上旬から12月上旬まで。
第4期と同じく学生枠、HTML5が設けられる。既に公表済みのサービスも募集対象となっており、KDDIでは「ジャンルを問わない幅広いアイディアを募集したい」としている。