Intelは7月22日(米国時間)、高まるデータセンターへの需要を支えるインフラの再設計に向けた新たな戦略、ならびに2013年後半に提供予定の22nmプロセスを採用したSilvermontアーキテクチャベースの第2世代サーバ向け64ビットAtom「C2000ファミリ(開発コード名:Avoton/Rangeley)」の情報や2104年以降に登場する予定の14nmプロセス採用Atom(開発コード名:Denverton)などを公開した。

今回の戦略の概要は、企業が次世代データセンターに向けた準備を進めるサポートに向け、ネットワークの仮想化、スマート・ストレージ・ソリューションの利用、ラック最適化アーキテクチャへの投資などで、こうした取り組みにより、データセンターの活用性と柔軟性を向上させ、新しいサービスの提供に結びつけることが可能になると同社では説明しており、こうした各種技術を搭載したラックスケール・アーキテクチャを採用したサーバラックをRackspace Hostingが新たに導入することも併せて発表された。

また、C2000ファミリとしては、最大8コアで最大64GBのメモリをサポートするほか、イーサネットを統合しており、前世代比でエネルギー効率を最大4倍向上できるほか、パフォーマンスも最大7倍向上することが可能だという。すでに4月より顧客向けにサンプル出荷を開始しており、第1世代品と比較して2倍を超す数のシステム・デザインの計画が進められているとする。

さらに、Denvertonについては、マイクロサーバ、ストレージ、ネットワーク機器向けに開発され、Webアプリケーション/サービス向けに低消費電力かつ高密度なソリューションを提供していく計画だとしている。

なお、Haswellアーキテクチャに続く、次世代アーキテクチャ「Broadwell」をベースとした、データセンタ向けに新たに設計されたSoCの提供なども計画していることも同社は明らかにしている。

サーバ向けAtomおよびXeonプロセッサのロードマップ