東芝情報機器は7月22日、来年4月9日にサポート期限を迎えるWindows XPにおける、Windows 7/8への移行サービスを発表した。提供されるのは、「リプレース支援サービス」と「アップグレードサービス」の2種類で、いずれもすでに提供を開始。なお、作業するPCのメーカーは問わない。

「リプレース支援サービス」は、Windows XPからWindows 7/8を搭載する新PCへのデータ移行をサポートするサービス。移行には、Microsoft標準ツールを利用するが、通常、このツールを利用するための設定に多くの時間を割かなければならないという。「リプレース支援サービス」を利用すれば、この設定作業を自動化し、作業時間を短縮する。

「リプレース支援サービス」

また、Windows XPからのバックアップと新PCへのデータ復旧で、通常は、2回のデータコピーが発生するが、「リプレース支援サービス」では、LANのクロスケーブルで新旧PCを接続することで、1回のコピーで作業を完了できる。

同社によれば、「リプレース支援サービス」を利用することで、1セットあたりの移行作業を84分程度短縮することが可能だという。

1台あたり84分の作業時間短縮が可能だという

移行するデータは、My Documents、デスクトップ(ショートカット)、Internet Explorer設定(接続、proxy等、お気に入り、Cookie)、Dドライブ(Cドライブにフォルダーとして移行)、Outlook(ローカルファイル、アドレス帳設定)。

基本パッケージで移行するデータ

サービスには、同社社員が客先に出向いて作業を行うオンサイトサポート、PCを同社に送付して作業を行うピックアップサポート、移行ツールのみを提供し顧客自身が作業する場合の3パターンある。価格はそれぞれ1台あたり、10,500円、8,400円、4,725円(いずれも100台以上の場合)。

一方、「アップグレードサービス」は、Windows 7搭載PCをダウングレードして、Windows XPで利用している場合に、Windows 7にアップグレードするサービス。

このサービスは、Windows XPのシステムを残したまま、空きスペースにWindows 7のマスターイメージをインストール。その後、ブート設定を変更し、Windows 7にアップグレードする。Windows XPのシステムを残したままにするので、アップグレード後に不都合が生じた場合は、Windows XPに戻すことも可能。同社によれば、空きスペースは20GB程度あれば、アップグレード可能だという。

「アップグレードサービス」

基本パッケージの移行データは、ネットワーク環境、Outlook、My Documents、デスクトップ(ショートカット、ファイル)、Internet Explorer 設定。

アップグレードサービスの基本パッケージの移行データ

サービスには、同社社員が客先で出向いて作業を行うオンサイトサポート、移行ツールのみを提供し顧客自身が作業を行う2パターンある。価格はそれぞれ1台あたり、17,850円~、9,450円~(いずれも作業台数が1~99台の場合)。