リコーとSAPは、両社の持つ製品と技術を包括的に連携させたソリューションの提供で協業し、協業の第一歩として、両社の連携ソリューションをまずは国内市場向けに提供すると発表した。
リコーは、基盤事業製品のデジタル複合機をはじめ、RFIDソリューションなどを強みに、製品(モノ)に加えてサービス(コト)事業の強化を図り、将来に向けた新たな事業創出を進めている。一方、SAPは、インメモリーデータベース「SAP HANAプラットフォーム」を中核に、ビッグデータの活用やビジネスプロセスの最適化による企業競争力強化のための幅広い製品・ソリューションを提供している。
こうした両社の強みを組み合わせることで、複合機やプリンターとSAP ERPを連携させた業務改善や、ICタグを活用したビジネスプロセスの効率化など、顧客に新たな価値を提案する。
具体的には、受発注、購買、会計、人事、製造、マーケティングなどの分野における顧客の業務改善を実現する連携ソリューションを短期間でかつ、安心して利用いただけるよう提供する。連携ソリューションは、SAPのパートナー企業および顧客企業とともに、最新技術を取り込んだソリューションの研究開発を行うグローバル施設である、SAPグローバル協同開発センター(COIL Tokyo=Co-Innovation Lab Tokyo)において稼働検証を行う。ソリューションの提供開始は年内を目指す。
両社は今後さらに協業関係を深め、より広範な分野における連携ソリューションの提供に取り組んでいく。