NECと米HPは、協業領域を次世代のミッションクリティカルx86サーバの領域に拡張すると発表した。HP-UXの将来的な機能拡張を推進するとともに、LinuxおよびWindowsベースのミッションクリティカルソリューション提供のため、ミッションクリティカルx86プラットフォームの品質保証のためのテスト・検証を含む技術協業を推進するという。
NECとHPは、1995年に戦略的なパートナーシップを締結し、NECが、HPのUnixベースの基本ソフトであるHP-UXをベースとした大規模なミッションクリティカルITシステムやソリューションを提供してきた。
今回の協業領域の拡張により、HP のSuperdome2とブレードテクノロジーを基盤とする高拡張性のサーバ・システムであるDragonHawk(開発コードネーム)を含め、ミッションクリティカル・プラットフォームに先進技術の開発が加速されるという。
また、両社は、共同開発したソリューションを世界市場で展開することを計画している。
米HPのサーバ事業 上級副社長兼ゼネラルマネージャーのマーク・ポッター氏は、「ミッションクリティカル・コンピューティングのユーザと、そのユーザが来るべき今後の10年の間に展開を計画する基幹業務において、コンピューティング性能および信頼性というのは、欠かすことのできないものであり、本日の発表は、HPが、HP Integrityプラットフォームに対し、業界をリードする革新の提供を継続するというコミットメントを裏付けるものです。両社の優位性を合わせることで、NECとHPはエンタープライズ・サーバーの技術を前進させ、両社共通の大切な顧客に対し、現在から将来にわたる投資を促し、また同時にそれを保護します」と言及。
一方、NEC執行役員常務の庄司信一氏は、「コンピューティングシステムに対する需要が増加しているため、ユーザは、より簡便かつ迅速に、最新のサーバー技術を活用できる環境を求めています。ミッションクリティカル領域ユーザからのニーズに適応すべく推進してきた、1995年からの両社の協業をベースに、互いの経営資源を組み合わせ、エンタープライズ領域のユーザに新たな革新的な技術を提供してまいります」と言及している。