日立システムズは7月22日、ハイブリッドクラウド環境に対応し、遠隔サーバをインターネット経由でリモート監視できるSaaS「App Bridge 統合監視サービス」の機能を強化し、監視対象を拡充した。

追加された監視対象は、マイクロソフトの「Windows Azure 仮想マシン」、Amazon Web サービス(AWS)の「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」などで利用するLinuxサーバ、Salesforce.comの「Salesforce」などのSaaS型サービス。また、イントラネット環境のサーバやネットワーク機器も追加された。

App Bridge 統合監視サービスの利用イメージ

企業のクラウドサービスの導入は増加傾向にあり、とりわけオンプレミス(自社導入型)システム、パブリッククラウドサービス、SaaS型サービスなどを組み合わせる「ハイブリッドクラウド環境」への移行が進んでいる。一方で、ハイブリッド型はIT環境が複雑化するため、システムの安定稼働を監視するためには複数のツールを併用しなければならなかった。

日立システムズのApp Bridge 統合監視サービスは、クラウド環境を含めた遠隔地のサーバをインターネット経由でリモート監視できる。今回の機能拡充によって、オンプレミスのサーバだけでなく、ネットワーク機器や複数のパブリッククラウドで稼働するサーバのリソース使用状況や稼働状況を一元的に監視できるようになった。SaaSのため、監視用の資産を持つ必要がなく、短期間での導入が可能である。