日本HPは7月18日、自働サーバのエントリーモデルとなるタワーサーバ新製品「HP ProLiant MicroServer Gen8」と、Intel Xeon E3 v3製品ファミリーを搭載した1Uラックマウントサーバ「HP ProLiant DL320e Gen8 v2」およびタワーサーバ「HP ProLiant ML310e Gen8 v2」を発売した。また同時に、HP ProLiantファミリーとの組み合わせを想定したレイヤー2スイッチ新製品「HP PS1810-8Gスイッチ」「HP PS1810-24Gスイッチ」を発売した。

MicroServer Gen8は、HP ProLiant MicroServerの最新モデルで、特に専任の管理者がいない中小規模のシステムにおいて運用管理負担を軽減する自働サーバとしての機能が強化された。

HP ProLiant MicroServer Gen8

リモートからの電源オン・オフ、メディア/フォルダマウント機能、iLO Essentialsライセンスで拡張される仮想KVM機能(リモートコンソール)などの管理機能を搭載する。サーバ専用のキーボード、マウス、モニターが不要で、電源とLAN接続があればどこにでも設置できるという。

メディアレスセットアップ機能、最新ファームウェア/ドライバの自動検索・一括アップデート支援機能、エージェントレス管理機能などにより、サーバのセットアップやメンテナンス、障害/ステータス監視などの管理工数を軽減し、兼任の管理者の負担を軽減する。

HP通報サービス、HPインサイトオンライン、サーバ版フライトレコーダー機能などのHPサービスを活用すれば、障害発生から復旧までの時間短縮、不具合再発の低減などを実現し、サーバ保有に関連する付帯作業の低減に役立つという。

今後MicroServer Gen8は、フロントドアのカラーカスタマイズに対応予定で、青・赤・黒のオプションを選択できるようになるという。またHP Converged OEMプログラムを通じて、エンベデッドやアプライアンスといった自社ソリューションを組み合わせて販売するパートナー企業向けに、さらに多彩なカスタムカラーにも対応するとのことだ。

HP PS1810-8Gスイッチは、MicroServer Gen8との同時利用を想定した筐体デザインで設計されており、スイッチをMicroServer Gen8の上部または下部に設置することで、コンパクトな一体型インフラソリューションとして利用できる。

HP PS1810スイッチシリーズ

DL320e Gen8 v2とML310e Gen8 v2は両モデルとも、プロセッサ性能の強化と筐体改良による省電力化を実現した。特にDL320e Gen8 v2は、現行のDL320e Gen8と比較して、奥行きを45%短くすることで最大重量が8.0kg、現行モデルとの比較で約52%の軽量化が図られた。これにより、42Uラックあたり約370kg軽減することができ、耐荷重制限が厳しい環境においても実装密度を高め、必要なラック本数・スペースコストの削減を実現する。

HP PS1810スイッチシリーズは、全ポートが1Gbps対応のエントリー向けL2スイッチで、8ポート製品「HP PS1810-8Gスイッチ」と24ポート製品「HP PS1810-24Gスイッチ」の2モデルがラインナップされる。

MicroServer Gen8は6万6,150円から、ML310e Gen8 v2は15万3,300円から、DL320e Gen8 v2は16万6,950円からで、それぞれ税込価格。PS1810-8Gスイッチは1万7,850円、PS1810-24Gスイッチは3万8,850円。