インプレスビジネスメディアは電子書籍市場を分析した「電子書籍ビジネス調査報告書2013」の販売を、7月18日に開始する。同社は調査報告書の販売開始にあわせて調査結果の一部を公開している。

発表によると、日本の2012年度の電子書籍の市場規模は前年度15.9%増の729億円と推定。市場は今後も拡大を続け、2017年度には2390億円程度に達すると予想している。

2013年5月時点のスマートフォン利用率は前年の29.9%から49.5%へと大きく増加。タブレット端末の利用率は前年よりわずかに多い13.5%となっている。

スマートフォン / タブレット端末の利用率(発表資料より)

有料電子書籍の利用率は7.9%で前年から4ポイント増加。無料電子書籍の利用率は15.0%に増加している。また、タブレット端末とスマートフォンの利用者は、これらの端末を利用していない人と比べて、電子書籍の利用率が高い。

電子書籍の利用率(発表資料より)

有料電子書籍の利用者がコンテンツの閲覧に利用している端末は「PC」が34.0%で最も多く、以下「スマートフォン(iPhone以外)」「iPhone」「iPad」と続いている。昨年の調査結果と比較すると、iPhone以外のスマートフォン、iPad以外のタブレット端末で閲覧するユーザーの比率が大きく上昇している。

有料電子書籍の利用者が閲覧に利用する端末(発表資料より)

同報告書の価格は、PDFデータを収録したCD版が6万900円、CD+冊子版が7万1400円となっている。