日本オラクルは17日、オラクルのデータベース製品の最新版「Oracle Database 12c」の国内提供を17日より開始すると発表した。同製品は、マルチテナント・アーキテクチャを採用し、データベース・クラウドに必要な機能を強化したデータベース製品。
今回新たに採用したマルチテナント・アーキテクチャの新機能である「Oracle Multitenant」により、システムリソースの効率性を大幅に向上し、統合作業の簡便化やアップグレード作業の簡素化、パッチ適用など運用管理作業の効率化が図れる。
また、新しいヒートマップ機能によりデータの利用頻度を視覚的に把握できる。それらデータ利用の頻度によって、圧縮、アーカイブというような最後に処理をしてからの時間を基準に、データの管理状態の変更に関するポリシーを設定できる。これにより、ストレージの利用率を向上し、自動化することにより運用管理のリソースを削減し、ライフサイクル管理を改善することができる。
さらに、セキュリティの新機能「Data Redaction」でデータベースポリシーを設定することで、機密情報の閲覧可否を参照者の権限に合わせて動的に設定し、参照可能な部分のみ表示させることができる。加えて「Oracle Database Vault」の新機能「Privilege Analysis」を提供することで、実行された情報をもとに権限の使用状況をレポートすることができ、最小権限でのデータベース運用が実現できる。
また、新しいデータの同期機能「Active Data Guard Far Sync」によって、遠隔地に配置したスタンバイ環境との間で発生するネットワーク遅延などの問題を解消し、データロスのないスタンバイ環境構築を実現し、災害や障害からデータを守ることができる。
さらに、製品出荷のタイミングでWindowsプラットフォームへの対応やオラクルユニバーシティの研修コース「Oracle Database 12c 新機能」を9月末から提供開始予定となっている。