NECは7月16日、リチウムイオン蓄電池の開発・製造拠点が神奈川県内にあることによる地域貢献の一環、および同県が推進する公園の防災対策への賛同により、同県へ蓄電システム1台を寄贈したと発表した。

NECは、神奈川県において、相模原事業場(相模原市)でリチウムイオン電池および電極を開発・製造しており、またNEC子会社の高砂製作所(川崎市)では、リチウムイオン電池を搭載したポータブル電源機器の開発も行っている。

さらに、日産自動車とNECの合弁会社オートモーティブエナジーサプライ(座間市)では、電気自動車およびハイブリッド車向けリチウムイオン電池の開発・製造を行っている。

神奈川県は、従来から、県立公園の防災対策として、公園への太陽光発電および蓄電池の整備に取り組んでおり、今回寄贈した蓄電システムは、本取り組みの一つとして、海老名市にある県立相模三川公園のパークセンターに設置される。

同蓄電システムは、太陽光発電システムで充電を行い、パークセンターの照明、通信機器などの電源バックアップに利用。また、災害時には、同公園に避難した住民向けに携帯電話の充電などに利用できるよう想定されている。

NECは、蓄電システム、エネルギーマネジメントシステム、EV・PHV充電インフラとICTを連携したスマートエネルギー事業を、グローバルに展開しており、今後も、スマートエネルギー事業をはじめ、ICTを活用して新しい社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」に注力していく。