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EMC傘下の米VMwareは7月15日(米国時間)、コラボレーション/メッセージツールのZimbraを米Telligent Systemsに売却したことを発表した。買収金額など詳細は非公開。Zimbraにとっては3度目の買収・売却となる。
Zimbraは2005年創業のグループウェア企業で、Webベースでメール、カレンダーコラボレーションなどの機能を提供する「Zimbra Collaboration Suite」を提供する。Zimbra Collaboration Suiteはオープンソース版と商用版とがあり、自社での運用のほか、ホスティング事業者経由でも利用できる。
Zimbraは2007年に米Yahoo!が買収、その後2010年にVMwareがYahoo!から獲得したという経緯を持つ。VMwareは買収後4年足らずでの売却について、2013年1月後半に発表した戦略再編に基づくものと説明している。同社Erik Frieberg氏はブログで、2013年のフォーカスはソフトウェア定義のデータセンター、ハイブリッドクラウド、エンドユーザーコンピューティングの3分野であり、Zimbraの技術プラットフォームや事業成長を考えると他社が提供するのが最適と判断した、と記している。VMwareの下で2600社の新規顧客を獲得し、メールボックスの数は8500万件を上回るという。
Telligentは顧客サポート、デジタルマーケティングなどのソフトウェアを開発するベンダー。買収により自社ソーシャルコミュニティ、コラボレーション、分析ソフトウェアにZimbraのソリューションを統合し、Zimbraの名称で新組織を立ち上げる。「ポストPC向けのソーシャルコラボレーションスイートを提供する」と述べている。