富士通は、同社のUNIXサーバ「SPARC M10-4S」と、オラクル・コーポレーション(以下、オラクル)の「Oracle Database 11g」の組み合わせにより、基幹業務アプリケーションのベンチマークテスト「2階層SAP SD:Sales & Distribution(販売管理)ベンチマーク」において、153,000 SAP SD ベンチマークユーザーの世界最高記録(2013年7月12日現在)を達成したと発表した。
UNIXサーバ「SPARC M10-4S」の製品画像 |
2階層SAP SD ベンチマークは、「SAP enhancement package 5 for SAP ERP 6.0」を使用し、平均1秒以内のレスポンスが維持、継続される同時アクセスユーザー数をカウント。実際のERP(Enterprise Resource Planning)システムを使用したベンチマークテストであり、基幹業務における性能を計測するのに最適な手法の一つとなっている。
今回、富士通が開発したプロセッサ「SPARC64 X」を40CPU搭載した「SPARC M10-4S」と「Oracle Database 11g Release 2 Enterprise Edition」を組み合わせた大規模構成で測定を行い、2位の記録を約20%上回る世界最高記録を達成した。この数値は、従来機種である「SPARC Enterprise M9000」の測定結果と比較して、約5倍の性能向上を実現している。
同年1月に発表した「SPARC M10-4S」は、2コア単位での細やかなCPUの性能増強が可能なCPUコア アクティベーション機能と、ビルディングブロック構造の採用により、小規模構成(4CPUコアを搭載した4Uサイズ筐体)で初期導入後、顧客のビジネス拡大にあわせて、大規模構成まで段階的に拡張することが可能。この優れた拡張性・柔軟性により、顧客のTCO最適化に大きく貢献する。