F5ネットワークスジャパン(以下、F5)は7月12日、ファイアウォールによるセキュリティと管理の機能を簡素化する新しいソリューションである3G/4G LTEネットワーク向けS/Giファイアウォールを発表した。
Gi/SGiファイアウォールは、F5のフルプロキシ・ネットワーク・ファイアウォール製品であるBIG-IP Advanced Firewall Manager(以下、BIG-IP AFM)を活用することで実現できる。
本製品は、3GネットワークのGiインタフェースと4GネットワークのSGiインタフェースに対応し、サービス・プロバイダのモバイル・ネットワークとインターネットの境界に配置され、これによりさまざまな経路(インターネットからモバイル、インターネットからネットワーク・インフラ、モバイルからモバイル)で発生するDDoS攻撃などから利用者とネットワークの両方を保護するために理想的な保護機能を実現。最大で毎秒800万コネクション、最大で5億7,600万の同時接続数、640Gbpsのファイアウォール・スループットに対応する。
3G/4Gネットワークの境界の保護を強化することで、ネットワークの可用性やパフォーマンスを維持し、またサービス・プロバイダのインフラ保護も可能になる。さらに、十分な拡張性を備えるとともに、F5のプログラム言語であるiRulesテクノロジーを利用して、新しい脅威にも迅速に対応できる。
また同時に、F5はBIG-IQTMシリーズに新たにBIG-IQ Securityを追加した。BIG-IQ Securityは、企業やサービス・プロバイダネットワーク内に構築された複数のファイアウォールのポリシーを集中管理し、効率化する。
これにより、IT部門はファイアウォール・ポリシーの初期設定や変更管理、変更履歴情報の管理に費やす時間とコストを削減。またBIG-IQを使用することで、システムやインシデントのモニタリング機能を通じてネットワークの品質を高められるとともに、複数のファイアウォール・デバイスのポリシーを包括的に管理し、さらにそれらの有効性の検証や改善なども効率的に行うことが可能となるという。