伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は12日、ABBと、エネルギー監視、予測、最適化を支援するパッケージソフトウェア「cpmPlus Energy Manager」の販売代理店契約を締結し、売電ビジネスの高収益化や余剰電力活用を支援するVPP(Virtual Power Plant)ソリューションの提供を開始すると発表した。

「cpmPlus Energy Manager」は、エネルギー監視、予測、最適化を支援するパッケージソフトウェア。特徴として、設備機械ごとに設置した計測器で、エネルギーの利用状況と目標値などを各製造プロセスでリアルタイム監視し、電力の利用状況を可視化したり、生産・稼働計画から予測した需要電力量から、設備機械の最適な稼働・運用状態を自動計算し、エネルギー効率向上を支援する。

エネルギー需給予測画面イメージ

「VPPソリューション」については、CTCが「cpmPlus Energy Manager」の日本国内における導入支援を行い、ABBは技術支援を実施する。

データを収集するための計測器の設置、ネットワークの設計・構築、データを分析、活用するためのITシステム全体の構築、保守サポートまでをワンストップで提供し、発表によると、パッケージソフトの利点を活かしたシステム構成にしていることから、同様のシステムを独自開発する場合に比べて、構築期間を最大9割短縮するという。