ソフトバンクテレコム、日本エンブレース、JRCエンジニアリング(以下、JRCE)の3社は共同で、eヘルスコネクトコンソーシアムがソリューション認定した、日本エンブレースが現在試験提供する医療・介護専用の完全非公開型SNS「メディカルケアステーション」を、全国の医療機関、介護施設、調剤薬局等の医療・介護関係者向けに本格的に提供を開始し、標準機能を無料で提供すると発表した。

あわせて「メディカルケアステーション」上で医療・介護用のアプリケーションサービスなどが利用できるICTプラットフォームの提供も開始する。

本事業の全体図

3社は「メディカルケアステーション」を医療・介護クラウドの中核と位置づけ、多くの医療・介護関係者にコミュニケーション基盤として広く利用頂くとともに、電子カルテや医事会計システムなど、「メディカルケアステーション」に連携可能な各種ICTサービスを提供するプラットフォームも用意する。

プラットフォームを通じてSNSユーザーにサービスの提供を希望する企業には、接続機能や各種サービス基盤(クラウド、ネットワーク、認証・課金システムなど)を提供する。

ソフトバンクテレコムは、本事業を通じて、組織やICT環境・スキルなどを意識することなく医療・介護関係者がつながる環境を実現すべく、パートナー企業や自社のICTサービス、スマートデバイスなどを医療・介護関係者にワンストップで提供。日本エンブレースは「メディカルケアステーション」の企画・開発を担当し、JRCEは医療機関向けシステムの提供・サポートを通じて培ったノウハウを生かし、アプリケーション連携や顧客サポートを担当する。

既に複数の地域でトライアル導入が始まっており、これまでに50以上の医療関連施設が参加。パートナー企業としては、電子カルテ・医事会計システム・訪問調剤システム・介護支援システムベンダーなど約20社が、参加の意思を表明している。

また、同事業では地区医師会等のグループ向けパッケージも準備しており、参加を希望する医療機関、介護施設、調剤薬局などを募集。同時に、「メディカルケアステーション」と連携して、医療・介護関係者向けにアプリケーションや各種サービスの提供を希望するパートナー企業の募集も開始する。

メディカルケアステーションの連携イメージ

同事業は、7月16日より順次サービス開始を予定しており、3年後には関連ビジネスも含め、15億円の売上げを目指す。