なにをやってもうまくいかないときがある。そんなときはいっそのこと、"なにもしない"というのはどうだろう?

忙しいビジネスライフにおいて"なにもしない"というのは信じられないという声もありそうだが、OpenForumの記事「なにもせずに生産性をアップする8つの方法(原題 : 8 Ways to Boost Productivity By Doing Nothing)」を読むと、引き時と押し時のメリハリが大切なのだ、と実感する。

さっそく「なにもしない方がよいとき」をみてみよう。

1.怒っているとき

意思疎通の問題なのか、考え方が根本的に違うのか――会議やメールのやりとりなどで相手と対立することがある。堂々巡りになってしまったら、ここはひとつつ休戦宣言をしてはどうだろうか? 「少し考える時間がほしいから」と断りを入れて、冷静になろう。問題から少し距離をおいた後で、頭がすっきりしたところでもう一度取り組む――それぐらいの時間はあるはずだ。

2.目的もないのにスマホをいじる

メールはないか、Twitterは? Facebookは? 特に目的もないのにスマホを手にしてメールをチェック、その後はアプリのアイコンをタップして……だんだん、なにをやっているのか分からなくなるようなことはないだろうか? スマホは重要な生産性ツールではあるが、疲れるだけの暇つぶし道具にもなる。

今度、目的もないのにスマホを手にしたときは勇気を持って自制し、スマホを机の上に置いてリラックスしてみてはどうだろうか? その後の生産性があがるかもしれない。

3.就寝前

就寝前にPCやモバイル機器に触れるのは、睡眠によくない。スクリーンが発する光が気分を高揚させてしまうといわれているからだ。寝る前に何か思い出したときは、画面に向かわずに紙に書いておく。こうすれば、次の日の朝に電源を入れた後に最初にチェックできる。

4.燃え尽きたとき

"24時間戦えますか?"ではないが、ずっとハイテンションで忙しく動き回ることは不可能だ。疲れたなと思ったとき、あるいは結果がでないな、これでいいのかななど焦りや不安にかられたときは、一時停止。他の人に回せる仕事は任せてしまい、なにもしない。たったの半日仕事から離れてみるだけでもよい。きっと気持ちが回復するだろう。

5.すぐに決断を迫られたとき

いますぐに決めなければならない――決断は急かされてするものではない。相手が営業であれ顧客であれ、いまでなければダメというような場合は、一歩引いた方がよさそうだ。もちろん、あなたにとって好都合ならすぐに決断してよいだろう。だが迷いがある場合は、すぐに決めない方がその後の後悔も少ないのではないだろうか。もしかすると、その後でも同じ条件で選択肢が残っているかもしれない。

6.コンピュータやシステムのトラブル

PC、ネットワーク、システムなどITのトラブルが発生したときは、(あなたがプロでない限り)キーを叩き続けるとかスイッチのオン・オフを繰り返すなど、イライラを助長するようなことはせず、だまって何もしないと決めよう――ただし、プロにヘルプを頼むのはお忘れなく。